久々のブログになってしまった。

最近、プライムビデオで「魚影の群れ」という映画を見た。

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過酷なマグロ漁に生命を懸ける男たちとその家族の姿を描いた、吉村昭原作の同名小説を映画化した作品。緒形拳、夏目雅子、佐藤浩市ほか出演。




きっかけは、今話題の「青年失業家」、田中泰延さんのコラムを読んだことだった。

鯉は遠い日の鮑ではない【連載】ひろのぶ雑記
http://www.machikado-creative.jp/planning/58288/


このコラムを読んで「相米監督」という方に興味をもち、プライムビデオで検索してみたところ、「魚影の群れ」だけがヒットした。早速見てみた。


結論から言えば、どえりゃー名作である。

以前、このブログで「吉原炎上」の素晴らしさについて書いたが、それと並んで死ぬまでに見ておきたい邦画だと確信した。


僕が「名作」と感じた理由は、以下の2点だ。

①緒形拳さんの漁師っぷりがヤバイ

当作品で緒形拳さんは大間のマグロ漁師を演じているのだが、作品内で本当にマグロを1人で釣り上げているところに度肝を抜かれた。

もちろん、本物の漁師が釣ったものか何かを途中から緒形さんが釣っているのだと思うが、船に巨大なマグロを横付け?するときに両手だけでなく、歯でロープを噛んで引き寄せるシーンは「歯、折れるんじゃない?」と心配になるほどだった。

途中で、「あれ、大間のマグロ漁師のドキュメンタリー見てるんだっけ?」と思うレベルの漁師っぷりは必見だ。これが役者というものと、心が震えるシーンがたくさんある。

②カメラワークがスゴイ

この映画を見ると、映画は役者だけが演じるものじゃない。

役者と撮り手の呼吸が一致して、初めてシーンになるんだと実感する。

映像の撮り方について何も詳しくないので、解説はできないが、上記で述べた通り「ドキュメンタリーか」と思わせるようなリアリティのある撮影法なのだ。

僕は役者と撮り手が二人三脚をしているような感覚を覚えた。


以上2点のほか、

・夏目雅子さんが本当にかわいい。美しい。

・青森の方言が激しすぎて何を言ってるかわからないところがある(それでいい、いや、それがいい)。

・十朱幸代さんのヌードシーンもある。

など、とにかく見ておいて損はない。





こういう映画をたくさん見てから死にたいものですなぁ。。




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