最近、電子書籍をつくりはじめた。
これから新作を出していこうと思ってるので、バシバシ動いていきたい。
さて、今日は『美味しんぼ』で有名な雁屋哲先生原作のマンガである。
作風が全く違うので、知らずに読めば同じ原作者とは気づかなかったと思う。
『美味しんぼ』も大好きだが、こちらもすこぶる面白かった!
東大法学部の学生にして、神奈川県最大の暴力組織・橘組の組長・橘征蔵の妾腹の子である橘征五郎は、暴力による日本制覇という恐るべき野望を抱いていた。その思想に深く共鳴した片岡仁とともに、野望実現のために動き出した彼らの前には、征五郎が敬愛する兄であり、最大の敵となる橘征二郎がいた。野望に身を焦がす男たちの壮絶な死闘が幕を開ける!!
僕はよくコンビニコミックで『美味しんぼ』を読んできた。
それには雁屋さんが書いた文章コラムが載っているのだが、それがまた面白い。
そのコラムで雁屋さんが東大卒で電通に入社し、後にマンガ原作者となり、海外へ移住して家族で暮らしていることを知った。
『美味しんぼ』がのほほんとした中に、時折、強烈な針のような主張を出すことからもわかるように(福島原発の鼻血のこととか)、雁屋さんは熱い人である。それはコラムからもビシビシと伝わってくる。なぜなら、文の量がとても長いからだ。
じつは相当エネルギッシュな方なのである。
本書『野望の王国』の主人公は東大の若者2人だが、まるで雁屋さん自身が東大生時代のやり場のなかったエネルギーを形にした作品、という印象を受けた。
確か、マンガの中の雁屋さんの解説で「作画の由起賢ニさんの絵のおかげで成功した、良いマンガになった」というニュアンスのことを書かれていたと思うが、絵も原作に負けず、それをさらに倍増させるようなエネルギーで描かれているところも本書の凄さだ。
なんか人生ムカつくぜ!という気分のときに読んでもらいたい1冊である。
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