ALS関連の記事を書いたことがきっかけで、毎日、ALSのことを考えている。
簡単に言えば、少しずつ体が動かなくなり、死に至る難病だ。上記にあるように治療法は確立されていない。筋萎縮性側索硬化症(きんいしゅくせいそくさくこうかしょう、通称ALS)とは、体を動かす運動ニューロン(神経系)が変性し、徐々に壊れてしまう疾患。運動ニューロンの変性によって筋肉への命令が伝わらなくなり、結果、筋力の低下を引き起こす。運動ニューロンのみが変性するため、意識や五感は正常のままで、知能の働きも低下することはない。平均寿命2~5年。世界では400,000人、日本には9,200人超の患者がいる。ALSの進行によって、手足の麻痺による運動障害、コミュニケーション障害、嚥下障害などの症状が起こり、最終的には呼吸障害を起こすため、延命のための人工呼吸器の装着が必要となる。極めて進行が速いが、現在、治癒のための有効な治療法は確立されていない。
http://end-als.com/#mission より
その関係で、下記の本を読んだ。
代官山ブックス@daikanyamabooks早速購入。「99%ありがとう」藤田正裕著。強烈なまえがきからはじまる。 https://t.co/OteJxPm9xz #ENDALS https://t.co/MTlDWj2c2Z
2017/01/19 10:21:21
藤田ヒロさんは、マッキャンエリクソンの広告プランニングディレクターであり、2010年30歳のときにALSと診断された人物。僕と同じ年齢の方だ。
診断後、少しずつ歩けなくなり、話せなくなり、自発呼吸ができなくなり、今では「目しか動かすことができない」という。それは下記You Tubeでハッキリと確認することができる。
動けない藤田さんが“静物デッサンのモデル”を務めた、この「I'm still...」という作品は、昨年、ACC CMフェスティバルでグランプリを受賞した。
藤田さんの著書を読み、「I'm still...」を見ると、本当に心が痛む。
著書の中で、一番僕の胸に突き刺さったのは次の文章だ。
この病気のなかには、
目の動きすら保障されていない人もいる。
それが自分であることが、僕の一番の恐怖だ。。
それは“TOTALLY LOCKED-IN STATE”
(完全に閉じ込められる)
と言われている。
なにも動かない。体、肺、顔、目・・・・・・なにも。
完全に一人、世と無関係。
でも頭のなかの僕は僕のまま。無限に考え続ける。
ガラスの棺おけ、自分の体の牢屋のなかで。
この状態になったら諦めるかも。
だから、タイムリミットはある。
どうかこれを乗り越えられる
勇気が僕のなかにあることを願う。
『99%ありがとう』より抜粋
ちなみに、ALSは誰でもなる可能性があるという。
僕にも、あなたにも、この状況が訪れる可能性がある、ということだ。
ALSは他人事ではない。
1日でも早く治療法が確立し、治療薬が生まれることを願う。
<END>
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