僕はお風呂で本を読むのだが、昨日読み終わったのが『女流官能小説の書き方』(藍川京 著)だ。

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最初に言っておくが、官能小説を書こうとは全く思っていない。

先日、恵比寿アトレの有隣堂へ話題になっている『作家の収支』を買いに行ったのだが、なかったので代わりに作家繋がりで面白そうなこちらの本を買った、というのが読書の動機だ。


藍川京さんの官能小説を、というか官能小説を1冊も読んだことがないが、この本ではご著書の本文から多数引用されているので、官能小説の世界を垣間見ることができた。

この本を読んで何よりも勉強になったというか、僕もライター界の末端で生きる者として共感したのが藍川さんのマッチョな物書きスタイルだ。


とにかく書く。悩む暇があったら書く。

そうしないと生き残れないから。


藍川さんは本書で赤裸々にそのようなことを書かれていた。

このブログで前に村上春樹さんの執筆スタイルについて驚愕の感想を記したことがあるが、1冊の本や記事で推敲を何か月も重ねて・・・とできるのは、本当に一握りのトップオブトップスのベストセラー作家だけで、文章を書くという仕事はマッチョな量産型の側面がある。


実際のところ、たくさん書くことで文章力は向上し、実績も増えるという好循環に繋がることもある。

藍川さんは「私は作家ではなく職人」とも書かれていた。なるほど、と思う。


まさに“丸裸”になって書かれた1冊という印象。かっこつけてないところが素敵だ。


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