私は理系人間である。
現在は出版業・ライター業をやっているが、高校は理系クラスだったし、大学は理工学部だった。
高校のときは数学と物理が大好きで、
国語(現国)の授業が一番キライだった。
ちなみに、これは国語の先生が悪いわけではない。
どうしても納得いかない理由が私なりにあったのだ。
それは、
俺が思ってる答えと正解がいつも違う
というやつである。
国語のテストではよく小説を題材にして「この主人公はこのとき、どんな心情だったか答えなさい」みたいな問題が出る。
私は何回も文章を読んで「こうだ、間違いない」と答えを出すのだが、正解はいつもいつも違っていた。
だから、国語の成績は常に悪かった。
私が理系コースに進むのも当然の話であった。
「あぁ、自分は読解力がないし、人の気持ちがわからないヤツなんだな・・・」
と悩んだこともあった。
それはいまだに1つの真実かもしれないが、「この悩みは自分だけじゃない」と心から強く思える出来事が2年前にあった。
あまりのうれしさに私はその出来事をFacebookにもアップしていた。これである。
東京国際ブックフェア
読書推進セミナー(2013/7/6)
平野啓一郎 × 田中慎弥 × 柴崎友香

売れっ子作家の平野啓一郎さんが「自分が考える正解を書くのではなく、国語的な正解はこうだろうなって考えてテストに回答を書くようになったら成績が上がった」とおっしゃっていたのだ。
さらに、これは平野さんか田中さんか定かではないが、最近、自分の作品が国語の授業で使われるようになって、テストの問題を解いてみたら、
自分が考えている答えと違った
ともおっしゃっていた。自分の作品の答えが、である。
私が「こんなに聞いて良かったと思う講演はなかった」と感じたのは言うまでもない。
それ以来、国語の正解なんて人によって違うし、それでいいと開き直っている(この話を文系バリバリの人にすると、いつも熱すぎるディスカッションになって、その後ディスりあいになる)。
さて、今回のブログはこれぐらいにして、
次回からは「理系って文章書くのに向いてるんじゃないか?」と私ごときが勝手に思うことを書いていきたい。続けば、シリーズもので。
因数分解とか帰納法とかって、じつは文章を書くのにめちゃめちゃ生きているという話だ。
それでは、また。
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