私は出版業とともに、ライターをしている。
大変ありがたいことに、書籍(いわゆるゴーストライター)・雑誌・WEBの3つの媒体で執筆の仕事をさせていただいている。
よくライター仲間や友人から聞かれるのが、
で、どれが一番いいの(儲かるの)?
ということなのだが、 それが一概に言えるものではないのである。
それぞれに特徴があるのだ。 以下、詳しく見てみよう(特に需要はないのだが)。
1.書籍
「本1冊分を書くのは登山の如し」とは誰の言葉だったか・・・。
そうだ――私の言葉であった。この頃、物忘れが多く困ったものである。
ただ、冗談でも何でもなく書籍1冊分、約200ページ分の文章の塊を書くというのは、
一段一段険しい山道を
「これ・・・本当に頂上あるんすかね?」
という気持ちで登っていくようなものである。その文字数、ざっと約10万字。
このブログのような適当な文章で埋めるのとはワケが違うのである。
書いても書いてもまだ1万2千字・・・えっ、みたいなことが日々、延々と続く。
時間も手間もかかるぶん大変だが、報酬はまとまった額がもらえて、さらに本が完成すると猛烈にやりきった達成感を味わえる仕事である。
2.雑誌
これまた神経を使う仕事である。
雑誌が売れないこのご時世で、私が思う売れる雑誌、残る雑誌の定義は
「骨太であること」
では「骨太とは何か?」と問われれば、「その反対語は薄っぺらである」の一言である。
それ以上に説明の余地はない。
骨太な雑誌の原稿は、限られた文字数の中に濃密かつ、できるだけその雑誌のみの情報を入れ込まなければならない。
これも入れたい、あれも入れたい。でも入らない。
この制限が本やWEBとの大きな違いだろう。
報酬はWEBより高いこと山の如しである。
3.WEB
文字数制限もユルそうで、アップした後も修正ができる。
――楽そうな仕事だと思ったら、大間違いである。
かくいう私は今も書いているが、遅々として進まず、ブログなんかを書いている次第である。
難しさの1つはメリットとコインの裏表のようで、その制限のユルさにあると私は考える。
「何やってもいいよ」「どんなことでも構いません」
と言われると、人は途端に動けなくなる動物だという(確か)。
紙媒体では制限を与えるのは編集者の仕事だが、WEBにはその存在がいないことがある。
そこが難しいポイントなのかもしれない。
以上、思ったことを書き連ねてみたが、全て私の体感である。
1年後には全く違うことを主張している可能性が十分にあることを付け加えておく。
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